フィレンツェの町を囲む城壁を、南側からはいるにはこのロマーナ門をくぐることになる。両側には壁の一部が残り、また現在でも町の中心部を通る交通の要所となっている。
歴史
ロマーナ門は1326年、町を囲む城壁を最後に拡張した時その一部として建築された。ロマーナという名前は、そこからローマへ至る道が始まっていたことに由来する。その後数多くの改修が行われ、他の多くの門と同様に大砲の標的になるのを防ぐため低く下げられた。19世紀末には、より多くの人や車両が通過できるよう、門の両側の壁にさらに通り口が開けられた。
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門の保存状態は良く、また門から西側のタッソ広場Piazza T. Tassoへ続く城壁の一部はその上を歩けるようになっているが、現在は公開されていない。
見どころ
門を特徴づける大きなアーチの上にはこれまた大きなフレスコ画が目を引く。フランチャビージョ作の聖母子と4聖人である。
門の上、見張りの兵士が使っていた1階の部屋には城壁の上を通って入ることができる。部屋の窓からは、ボーボリ庭園とその向こうのフィレンツェの町が一望できる。
門の扉にはここにも補強のための太いくぎが打たれ、かんぬきとともに創建当時のまま残されている。
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